令和元年9月6日~8日,福岡市の福岡国際会議場/福岡サンパレスホテル&ホールにて「作業療法研究のターニングポイント」をテーマに,第53回日本作業療法学会が開催されました.田平研究室からの演題を以下にご紹介いたします.
- 田平 隆行教授:「地域在住認知症高齢者における3年後の介護認定変化に及ぼす心身機能,生活行為,行動心理症状の要因に関する縦断研究」
- 丸田 道雄先生(D1):「介護認定調査における視力・聴力の低下が認知機能低下リスクへ与える影響」
- 中村 篤先生(D1):「胎児性・小児性水俣病認定患者の生活行為および心理的要因に関する探索的研究」
- 池田 由里子先生(D3):「もの忘れを自覚する地域在住高齢者の加齢による生活行為の特徴に関する検討」
- 宮田 浩紀先生(D1):「介護保険施設入居者における3年後の介護認定変化に及ぼす心身機能及び起居動作の要因」
- 徳田 圭一郎先生(M2):「興味ある作業を自己選択することは課題の認知処理反応を促進する」
この他にも,専門作業療法士関連セミナー 専門作業療法士(認知症)の臨床,研究,社会貢献(司会:田平隆行教授)や,Review Circle on Rehabilitation for Dementia(RCRD)モーニングセミナー「臨床と研究をつなぐ認知症リハビリテーション〜明日からの臨床にいかすための学術的知見〜」など,当研究室関連のセミナーが開催されました.
1日目の夜には,本学会長である長崎大学生命医科学域(保健学系)教授 東 登志夫先生を囲み,各大学のゼミ生の先生方との懇親会を行い,交流を深めました.
2日目の夜には,「Evidence Based で考える 認知症リハビリテーション」の出版を記念して,大阪府立大学 田中寛之先生や,医学書院 北條立人氏,執筆者の先生方との懇親会を行いました.認知症研究の最先端を行く先生方から,激励の言葉をいただくことができたことは大変光栄でした.
3日間を通して,全国学会ならではの緊張感を肌で感じることができました.また,異なる分野での実践,研究について学ぶことができ,広い視野で作業療法をとらえるきっかけとなりました.さらに,同年代の作業療法士が精力的に研究や発表を行っている姿から,臨床や研究に対してより一層前のめりに取り組んでいこうと決意することができました.
文責:下木原 俊(M2)