新型コロナウイルス感染拡大防止のため,令和2年9月25日~10月25日の期間,「作業の魅力・作業の力~暮らしを支える作業療法の効果~」をテーマに,大会史上初のWeb学会が開催されました.以下に田平研究室の演題をご紹介します.
【一般演題】
・田平 隆行教授:「認知症高齢者の要介護度に伴うADL自立度の低下様式」
・池田 由里子先生:家族が捉えている物忘れがある地域在住高齢者のIADLとBPSDの特徴
・韓 侊煕:レビー小体型認知症のMMSEの下位項目とADLとの関連についての研究
・中村 篤(D2):運転を中断した地域在住高齢者の生活上重要な作業の特徴および抑うつとの関連
・丸田 道雄(D2):フレイル状態の地域在住高齢者が生活の中で重要等する活動の特徴
・上野 恵理(M2):地域在住認知症高齢者における生活行為行程分析表(PADA-D)を用いた更衣,整容に関する特徴
・下木原 俊:地域在住高齢者が生活の中で重要としている作業の特徴‐性別および年代別の検討‐
・宮田 浩紀(D2):地域在住高齢者の生活上重要な作業活動の満足度と社会的フレイルとの関連
【公開講座】
・田平 隆行教授:「Data Basedで考える認知症の生活行為に対する支援」
田平研究室から多くの演題を発表することができました.私は,垂水研究のデータを基に
発表させていただき,質問が後日メールで配信されるなど新しい取り組みを体験すること
ができました.また,公開講座では,田平 隆行教授が「Data Basedで考える認知症
の生活行為に対する支援」というテーマで講演され,PADA-Dを用いて分かりやすく話されていました.初のWeb学会でしたが,1ヵ月の期間が設けてあり,いつでも,どこでも参加できる学会の新たな可能性を感じることができました.新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践し,多くの会員の前で再び発表できることを楽しみにしながら日々の臨床・研究・教育により取り組んでいきたいと思います.
文責:熊本保健科学大学 宮田 浩紀