下木原 俊氏(D3/DC2)の論文が,Innovation in Aging誌(IF:7.0)に掲載されました!

Title: Real-world Navigation with Application: Characteristics of Gaze Behavior and Associated Factors in Older Adults

 

Author: Suguru Shimokihara, Michio Maruta, Gwanghee Han, Yuriko Ikeda, Taishiro Kamasaki, Yuma Hidaka, Yoshihiko Akasaki, Takayuki Tabira

 

DOI: https://doi.org/10.1093/geroni/igad108

 

【論文紹介】

 この論文では,多くの高齢者が使用するスマートフォンのナビアプリを活用できるかどうか詳細に検討するために,地域在住高齢者のナビアプリ歩行時の視線行動の特徴と,効率的歩行との関連因子について検討しました.

 高齢者では,若年者と比較してナビアプリ歩行時の立ち止まりやルートエラーが多く,サッケード角度および固視時間が小さいことが示されました.また,効率的なナビゲーション歩行には,認知機能や身体機能に加えて,モバイル機器の習熟度や生活空間の広さも関連することが明らかになりました.本文では,これらの結果をナビゲーション戦略の違いや高齢者間のデジタル格差の点から考察しています.

 今回の知見が,高齢者のデジタル技術の利用を促進し,実生活でのナビゲーションを改善するための介入や環境調整につながる貴重な知見となれば幸いです.

 

 この研究は,計画からデータ収集,論文執筆~査読対応まで多くの困難に直面しましたが,ご指導いただきました共著の先生方のお力添えのもと,何とか形にすることができました.

 今後もさらなる研究の発展へ向けて,初心を忘れずに進んでいきたいと思います.

 

下木原

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