Title: Association between toe pressure strength in the standing position and maximum walking speed in older adults
Authors: Taishiro Kamasaki, Hiroshi Otao, Mizuki Hachiya, Shinichi Tanaka, Kohei Ochishi, Suguru Shimokihara, Michio Maruta, Gwanghee Han, Yoshihiko Akasaki, Yuma Hidaka, Takayuki Tabira
DOI:https://doi.org/10.4235/agmr.23.0113
【論文紹介】
田平研究室D3の釜﨑です。
この度,AGMRに論文が掲載されました。
本研究は地域在住高齢者を対象に,我々が考案した「立位での足指圧迫力」と最大歩行速度の関連を検証したものです。
歩行速度は加齢に伴い低下することが明らかにされており,「歩くのが遅くなった」,「青信号の間に横断歩道を渡りきれるか不安」,「急ぎ歩きで転びそう」などといった声が聞かれます。今回は横断研究のため,足指圧迫力を向上させることで歩行速度も上がるとは言い切れませんが,足指圧迫力と歩行速度の間に関係性があることは確認できました。
また,興味深いことに太ももの筋力や年齢などを考慮しても足指圧迫力と歩行速度の関係性は維持されました。
この結果による我々の主張は,「足指圧迫力も高齢者の歩行速度を維持・向上させるために大切な機能の一つではないか」ということです。
現在,介入研究を進める準備をしているところです。臨床へ還元できる研究成果の公表を目指しておりますので,今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。
そして,本研究に関わっていただいた皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました!