がんの終末期であっても、その人の「生きる」を最期まで支える作業療法士であるために!という信念のもと、臨床でがん患者さんに関わるOTさんを中心に執筆された一冊です。
「終末期がん患者に対する緩和的作業療法」
編集:池知良昭・田尻寿子・三木恵美
URL: https://www.kyodo-isho.co.jp/book/b10040329.html
緩和ケアチームのメンバーとして、作業療法士が持つべき視点を3部構成で詳細に解説しています。
PartⅠでは、緩和ケアの概要や終末期がんの定義、作業療法士の役割について説明されており、
PartⅡでは、作業療法の観点から様々な症状とその評価とアプローチについて詳細に解説されています。
PartⅢでは、緩和的な作業療法の実践に焦点を当て、がん治療支援や患者さんの希望の尊重、家族へのアプローチなどの視点から実際の事例と共に示されています。
医師、看護師、家族などの視点も組み込まれており、作業療法士に対するさまざまなケアの期待が述べられています。
ぜひ、がん治療にお困りの臨床家の方に手に取っていただきたい一冊となっております。編集者の皆様、本書籍の分担執筆の機会をいただきありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。
D1 久村 悠祐