Title: Age-specific comparisons in the rate of force development of toe pressure strength and its association with the timed up and go test
Authors: Taishiro Kamasaki, Hiroshi Otao, Shinichi Tanaka, Mizuki Hachiya, Atsuko Kubo, Hiroyuki Okawa, Asuka Sakamoto, Kazuhiko Fujiwara, Takuya Suenaga, Yo Kichize, Suguru Shimokihara, Michio Maruta, Gwanghee Han, Yasuhiro Mizokami & Takayuki Tabira
田平研究室の釜﨑です。
この度,European Geriatric Medicine(https://doi.org/10.1007/s41999-024-00959-2)
に論文が掲載されました。
我々は「足指圧迫力」という機能に着目して研究を進めてきましたが,今回は足指圧迫力の最大筋力ではなくRFD(素早く強く力を発揮する能力)という機能に注目した論文です。
本研究では,足指圧迫力のRFDの加齢による変化を明らかにし,年代別にtimed up and go test(TUG)との関連を検討することとしました。
足指圧迫力のRFDは,若年者と比べて高齢者が有意に低値を示しました(p<0.001,ES=0.85)。また,若年者では足指圧迫力のRFDとTUGの関連は認められなかったものの,高齢者では足指圧迫力のRFDとTUGの関連が認められました。
特に高齢者では,足指圧迫力の最大筋力だけでなく,RFDにも着目する必要性を示すことができたと考えております。今後は,これまでの横断的な研究をもとに介入研究へと発展させていく予定です。今後とも皆さまからご意見いただけますと幸いです。