平成29年度,生活協同組合コープかごしま様から認知症と思われる方々の店舗・無店舗での買い物支援についてご相談がありました.同じ商品を何度も買う方,注文を覚えていない方など対応が難しい事例も多くあり,何かお手伝いできることはないかと思っておりました.平成30年度は,職員の方や支援者に対する研修会で基本的な支援方法についてお話しさせていただきましたが,高齢の組合員様の暮らしの実態が不明でした.
そこで,今年度は,日本コープ共済生活協同組合連合会2018年度CO・OP共済健康づくり支援企画においてコープかごしま様が「認知症にまけない健康な暮らし作りの応援企画」というテーマで採択されたことから,65歳以上の高齢者に対しまして買い物だけではなく,洗濯や調理など暮らし全般について実態調査をさせていただきました.そして,その実情に合わせて一社)鹿児島県作業療法士協会認知症かごしまOTネットワークの皆さんと一緒に,もの忘れによる生活で困りやすい事柄についてヒント集を作成することとなりました.
今後は,このヒント集をもとに「できないと思っていたことがちょっとした工夫でできるかも」というお気持ちを持って頂けるよう,鹿児島県の各地域においてコープかごしま様や地域包括支援センターの方々と協力して支援のヒントを広めていければと思っております.
協力機関
一社)鹿児島県作業療法士協会認知症かごしまOTネットワーク