垂水コホート研究


 鹿児島県垂水市は,大隅半島にある人口15,000人の小さな町で高齢化率が約40%と高齢化の先進地域です.垂水市は平成29年度から「たるみず元気プロジェクト」と称し,40歳以上の中高年者の健康チェックを行っています.垂水中央病院,鹿児島大学の鹿児島大学医学部心臓血管・高血圧内科学の大石教授をはじめ,歯学部顎顔面機能再建学講座の杉浦教授,理学療法学専攻牧迫研究室,鹿児島県栄養士会,法文学部安部研究室など多領域にわたって共同研究を行い,健康長寿を目指しています.

 

 本研究室では,認知・社会的フレイル予防や健康増進を目的に,作業選択意思決定支援ソフトADOC(Aid for Decision-making in Occupation Choice)を用いて大切な作業の傾向と認知・社会的フレイルとの関係,鹿児島県の墓を大切にする文化が心身の機能低下に繋がるか,社会的認知機能とフレイルとの関係を調べています.大学院生や学部学生の参加も多く,地域高齢者と触れ合う貴重な教育的体験ともなっています.