地域在住高齢者は,認知機能の低下に伴い「道に迷う」,「目的地がわからなくなる」といった症状が生じやすいことが知られており,認知症の高齢者では社会問題化されています.
これらの症状は,健康な高齢者においても,馴染みのない地域では似たような症状が見受けられます.
現在,GPS技術の普及により目的地までのナビゲーション機能を持ったアプリが多く開発され,若者を中心に普及しています.
一方,高齢者は,新しいものの学習が苦手であることなどから,スマートフォンやタブレット端末の利用率が低いため,目的地までの移動を支援するナビゲーション機能を実用的に活用できているケースは少ないことが予想されます.
しかしながら,簡便な操作で有用なナビゲーション情報が得られるアプリは高齢者の屋外移動支援に寄与すると考えられます.
そこで私たちは
以上のことを目的として研究を実施していきたいと考えています.
以下の参考資料をご覧いただき,研究協力についてご興味を持っていただけましたらQRコードもしくは下記までご連絡いただけますと幸いです.
本研究により,ICTを用いた高齢者の自立した屋外移動支援の発展に寄与できると考えています.
また,本研究では実際の生活場面での使用を予定しており,高齢者の日常生活を基盤とした支援の中に取れ入れやすくなることが期待できます.
さらに,ICTの使用経験が少ない段階から介入し,認知機能が低下した後の人生での移動支援手段として活用することにより,社会生活や日常生活へ与える効果を高めることが期待できます.
下木原 俊
メールアドレス
住所
シモキハラ スグル
k5848730@kadai.jp
〒890-8544 鹿児島市桜ケ丘8丁目-35-1
鹿児島大学大学院保健学研究科
臨床精神神経障害学分野
老年期作業療法学研究室